食品工場9年 → ITインフラエンジニア。お金・暮らし・ITを、実際にやったことだけ書いています
れおなるど・ゆうの人生革命ブログ

住宅ローン5,000万円を返して、家族と海外へ。会社員の実録

DNSとは?1.1.1.1にすると本当に速くなるのか|自宅で5回測った正直な結果

こんにちは、れおなるど・ゆうです🐳

🎯 この記事の3秒結論

DNSはインターネットの電話帳です。「1.1.1.1に変えると速くなる」とよく言われますが、自宅で5回測ったら、順位は毎回バラバラでした。差は数ミリ秒で、回線速度そのものは上がりません。しかも今回は1.1.1.1が3回タイムアウト。変える価値があるのは「今のDNSが遅い・不安定なとき」だけです。

「DNSを1.1.1.1にすると、ネットが速くなるらしい」

この話、けっこう見かけますよね。設定も簡単そうだし、無料だし、やってみようかな……と思った方は多いと思います。

私はITインフラの仕事をしているので、DNSは毎日のように触ります。それでも「じゃあ自宅でどれくらい変わるの?」は測ったことがありませんでした。

なので、実際に自宅の回線で測ってみました。結果は、正直に言うと「思っていたのと違う」でした。

くじらくん
そもそもDNSって何?
設定画面で見たことはあるけど、意味は分かってない
れおなるど
そこから行きましょう🐳
これ、電話帳だと思うといちばん近いです。

DNSとは何か|インターネットの電話帳です

私たちは「yahoo.co.jp」のような名前でサイトを見ています。でもコンピューターどうしは、名前では通信できません。IPアドレスという数字(例:183.79.xxx.xxx)でやり取りしています。

この「名前 → 数字」を変換してくれる仕組みがDNSです。

DNSは「名前」を「数字(IPアドレス)」に変換してくれる、インターネットの電話帳
DNSは「名前」を「数字(IPアドレス)」に変換してくれる、インターネットの電話帳

電話帳をイメージしてください。「田中さんに電話したい」と思ったとき、私たちは名前で探しますよね。でも実際に電話をかけるのは番号です。名前から番号を引くのが電話帳の役目。

DNSは、それをインターネットでやっています。あなたがサイトを開くたびに、毎回この問い合わせが走っています。

JPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)も、DNSを「ドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組み」として説明しています。専門用語で言うと「名前解決」ですが、電話帳のイメージのままで十分です。

「1.1.1.1にすると速くなる」の意味

では、なぜ「変えると速くなる」と言われるのか。

ふつう、DNSは契約しているプロバイダのものを自動で使っています。ここが混んでいたり遠かったりすると、名前を引くのに時間がかかります。

そこで、Cloudflareの 1.1.1.1 や Googleの 8.8.8.8 という、誰でも無料で使える高速なDNSに切り替えよう、という話になるわけです。

ここが誤解されやすいポイント

DNSを変えて速くなる可能性があるのは、「サイトを開き始めるまでの、ほんの一瞬」だけです。
動画の画質も、ファイルのダウンロード速度も、まったく変わりません。そこは回線の太さの話で、電話帳とは無関係だからです。

くじらくん
えっ、じゃあ「ネットが速くなる」って言い方、そもそも変じゃない?
れおなるど
そうなんです。「つながり始めが少し早くなるかも」が正確です。
で、その「少し」がどれくらいか、測ってみました。

実際に自宅で測ってみました

やり方はシンプルです。

測り方

  • 有名なサイト10件(yahoo.co.jp、rakuten.co.jp、mercari.com など)に名前を問い合わせる
  • それを「今のDNS」「1.1.1.1」「8.8.8.8」の3つでやる
  • 平均の応答時間を出す。これを同じ日に5回くり返す

1回だけ測って「1.1.1.1が速かった!」と言うのは意味がありません。ネットの測定は、時間帯や回線の混み具合で普通に数ミリ秒ずれるからです。だから5回やりました。

自宅の回線で5回計測した結果。順位は毎回入れ替わり、1.1.1.1は3回タイムアウトした
自宅の回線で5回計測した結果。順位は毎回入れ替わり、1.1.1.1は3回タイムアウトした

結果1:差は誤差の範囲でした

1回目は 1.1.1.1(12ms)が最速。2回目は今のDNS(17ms)が最速。順位が入れ替わっています。

差はどれも数ミリ秒です。1ミリ秒は1000分の1秒なので、体感できる差ではありません。まばたきが約100ミリ秒だと言われますから、その10分の1以下の話をしています。

結果2:1.1.1.1が3回とも応答しませんでした

ここが、今回いちばんの収穫でした。

3回目以降、1.1.1.1がタイムアウト(応答なし)になりました。1回目・2回目は普通に答えていたので、恒久的に塞がれているわけではなさそうです。

念のため、同じCloudflareのもう1つのアドレス「1.0.0.1」を試したところ、16ミリ秒で普通に応答しました。つまりCloudflare側が落ちているわけではなく、1.1.1.1というアドレスだけが、うちの環境では不安定ということになります。

⚠ これは知っておいて損がありません

1.1.1.1 は、昔からルーターの内部アドレスや検証用として使われてきた歴史があり、機器やネットワークによっては素直に通らないことがあります。
もし設定してみて「かえって不安定になった」と感じたら、元に戻すか、1.0.0.1 を試すのが現実的です。

「速くするために変えたのに、たまにつながらない」というのは、いちばん割に合わないパターンです。この可能性があることは、変える前に知っておいたほうがいいと思いました。

じゃあ、変えるべきなのか

私の結論はこうです。

変える価値があるとき/ないとき

  • ✅ 変える価値がある:今のDNSが明らかに遅い・よく名前解決に失敗する・特定のサイトだけ開けない
  • ✅ 変える価値がある:プロバイダのDNSが障害を起こしたとき(避難先として知っておく)
  • ❌ 意味が薄い:「もっと速くしたい」という理由だけ。今回のように誤差で終わります
  • ❌ 意味がない:動画やダウンロードを速くしたい。DNSは関係ありません

つまり、「速くする道具」ではなく「トラブルのときの逃げ道」として覚えておくのが正解だと思います。

私自身、仕事でネットの調子を見るときに 8.8.8.8 を使うことはよくあります。でもそれは「速いから」ではなく、「どこが壊れているかの切り分けに使える」からです。プロバイダのDNSでダメで、8.8.8.8ならOKなら、原因はDNS側だと分かる。そういう使い方です。

くじらくん
なるほど。速さより「調べる道具」なのか
れおなるど
そこが分かると、ITの話ってだいぶ面白くなりますよ🐳

変えてみたい人へ|先に知っておくこと

やってみること自体は自由ですし、設定はいつでも元に戻せます。ただ、2つだけ。

変える前に

  • 元の設定をメモしておく(「自動取得」だったなら、そう書いておく)。戻せなくなるのがいちばん困ります
  • 会社から支給された端末や、会社のネットワークでは勝手に変えない。フィルタリングや社内システムがDNSに依存していることがあります

2つめは特に大事です。仕事のパソコンでDNSを変えて、社内のシステムに入れなくなった、という相談は珍しくありません。

まとめ

この記事のまとめ

  • DNS=名前をIPアドレスに変換する「インターネットの電話帳」
  • 「速くなる」のはつながり始めの一瞬だけ。動画やダウンロードは速くなりません
  • 自宅で5回測った結果、差は数ミリ秒・順位は毎回バラバラ=誤差
  • 1.1.1.1は3回タイムアウト。1.0.0.1は16msで応答した
  • 変える価値があるのは「今のDNSが遅い・不安定なとき」と「トラブルの切り分け」

参考にした情報(出典)

セキュリティの続き

「やってみたけど、体感は変わらなかった」という結果も、立派なデータです。誰かの1時間を節約できたなら、この記事を書いた意味があります🐳

スポンサーリンク

💬 コメント

読み込み中…

記事の感想や、ご自身の体験を教えていただけると嬉しいです。

0 / 1000

メールアドレスは入力不要です。いただいた内容は確認後に公開します。 詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。