自宅Wi-Fiルーターの設定で見るべき3つ|警察庁が「戻せなくなる」と警告している項目
こんにちは、れおなるど・ゆうです🐳
🎯 この記事の3秒結論
自宅ルーターで見るべきは①管理画面のパスワード ②ファームウェアの更新 ③身に覚えのないVPN・DDNS・外部からの管理接続の3つ。警察庁は「一度設定を変えられると、そのままでは不正な状態が解消されない」と注意喚起しています。サポートが終わった機種は、設定より買い替えが先です。
私は食品製造の仕事を9年やったあと、未経験からITインフラエンジニアに転職しました。いまは仕事で毎日、サーバーやネットワークの設定を触っています。
その立場から見ると、個人のスマホやSNSの設定は「初期設定のまま」の人がとても多いと感じます。そして初期設定のままでいちばん困るのは、詐欺やなりすましに遭ったときです。この記事では、私が身内に実際に説明している設定だけを、順番に書いていきます。
なぜルーターだけは放置してはいけないのか
私は仕事でネットワーク機器を触っていますが、ルーターが他の家電と決定的に違う点が1つあります。常に電源が入っていて、常にインターネットに向かって開いていることです。
パソコンやスマホは、使わないときは閉じます。ルーターは閉じません。24時間365日、外から見える場所に立っている装置です。だからここが狙われます。
📌 警察庁が実際に注意喚起している内容
警察庁は2023年3月28日、家庭用ルーターがサイバー攻撃の「踏み台」に使われているとして注意喚起を出しました。その中で特に重いのが次の指摘です。
「一度設定を変更されると、従来の対策のみでは不正な状態は解消されず、永続的に不正利用可能な状態になる」
つまりパスワードを変えるだけでは戻らないということです。だから「やられてから直す」ではなく、先に見ておく必要があります。
① 管理画面のパスワードを変える
ルーターには、設定を変えるための管理画面があります。ここに入るためのIDとパスワードが、初期状態ではadmin / admin のような単純なものになっている機種があります。
ここで混同されやすいのですが、Wi-Fiに繋ぐためのパスワードと、管理画面のパスワードは別物です。本体のシールに書いてあるのは前者で、後者は自分で決める必要がある機種が多いです。
- ブラウザにルーターの管理画面アドレスを入力する(本体のシールか説明書に記載。
192.168.1.1や192.168.0.1が多い) - IDとパスワードでログインする
- 「管理者パスワードの変更」にあたる項目を開く
- 他で使っていない、長めのパスワードに変更して保存する
※メニュー名はアプリの更新で変わることがあります。見つからないときは設定画面の検索窓に項目名を入れて探すのが確実です。
IPAも「IoT機器は利用前に必ずパスワードの変更を」と早くから呼びかけています。ルーターはその代表格です。
② ファームウェアを最新にする
ファームウェアは、ルーターの中で動いているソフトです。弱点が見つかったときは、メーカーがこれを更新して塞ぎます。更新していないルーターは、公開済みの弱点をそのまま抱えている状態になります。
最近の機種は自動更新に対応しています。まずそれがオンになっているかを見てください。古い機種は手動更新なので、管理画面の「ファームウェア更新」から実行します。
⚠️ サポートが終わった機種は、設定より買い替えが先
警察庁の注意喚起でも「サポートが終了したルーターは買い替えを検討する」と明記されています。
サポート終了=新しい弱点が見つかってももう塞がれないということです。この状態は設定でどうにかできません。
目安として、買ってから5年以上経っている機種は、メーカーサイトでサポート状況を確認する価値があります。
③ 身に覚えのない設定が入っていないか見る
ここが今回いちばん伝えたいところです。警察庁・警視庁が挙げている「確認すべき項目」は具体的です。
- VPN機能が勝手に有効になっていないか/見覚えのないVPNアカウントが追加されていないか
- DDNS機能が勝手に有効になっていないか
- インターネット(外部)から管理画面に接続する設定が有効になっていないか
この3つは「外から入るための扉」です。家庭で普通に使うぶんには、どれも有効にする必要がありません。それが自分の記憶にないのに有効なら、誰かが有効にした可能性を疑う場面です。
やらなくていいこと(よく言われるが効果が薄い)
正直に書きます。ネットでよく見る対策のうち、手間のわりに効かないものもあります。
| よく言われる対策 | 私の見方 |
|---|---|
| SSIDを隠す(ステルス) | 調べる道具を持っている相手には見えます。接続の手間だけ増えがち |
| MACアドレス制限 | 偽装できます。来客のたびに登録が要るので続きません |
| 暗号化をWPA2/WPA3にする | これは重要。古いWEPのままなら今すぐ変更を |
| 管理画面のパスワード変更・更新 | ここが本丸。上の2つより先にやる価値があります |
⚠️ 先にお伝えしておきます
この記事の設定をしても、被害に遭う可能性がゼロになるわけではありません。できるのは「入り口を減らすこと」までです。
すでに不正利用や乗っ取りが疑われる場合は、設定を見直す前にカード会社・銀行・警察相談専用電話(#9110)へ連絡してください。アカウント乗っ取りは時間との勝負です。
参考にした情報(出典)
- 警察庁「家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起について」(令和5年3月28日)
- 警視庁「家庭用ルーターの不正利用に関する注意喚起について」
- IPA「ネットワークカメラや家庭用ルータ等のIoT機器は利用前に必ずパスワードの変更を」
- 総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」
- 警察庁 サイバー警察局(サイバー犯罪の手口と相談窓口)
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