なぜ格安SIMは安くできるのか|安さの理由は3種類あります
こんにちは、れおなるど・ゆうです🐳
🎯 この記事の3秒結論
「格安SIMが安い理由」はひとつではありません。①回線を借りている、②店舗を持たない、③大手が自分で作った安いブランド、の3種類があります。安さの出どころが違うので、弱点も違います。ここを分けて考えると、選び方を間違えません。
「格安SIMって、どうしてそんなに安いんですか?」
これ、よく聞かれます。そして高い確率で、この質問の裏には不安があります。安いのには何か裏があるんじゃないか、つながらなくなるんじゃないか、と。
結論から言うと、裏はありません。ただ、安さの理由が3種類あって、それぞれ弱点が違います。ここを分けずに「格安SIM」とひとくくりにするから、話がわかりにくくなるんです。
3種類もあるの?
同じ「格安」でも、中身は別物なんですよ。
安さの理由は、大きく3つに分かれます
まず全体像です。世の中で「格安SIM」と呼ばれているものは、次の3つが混ざっています。
① 回線を借りている(MVNO)
ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルは、自分で基地局を建てて電波を飛ばしています。この4社を業界ではMNOと呼びます。
一方、日本通信SIM・mineo・IIJmioなどは、基地局を自分では持っていません。大手の設備を借りて、その上でサービスを売っています。これがMVNOです。
基地局を建てる費用も、維持する費用も、電波の免許も要りません。だから安くできる。これがいちばん分かりやすい理由です。
② 店舗を持たない(オンライン専用ブランド)
ahamo・povo・LINEMOは、実はMVNOではありません。ドコモ・au・ソフトバンク本体が出しているブランドです。回線も大手そのものです。
ではなぜ安いのか。手続きをオンラインに限っているからです。店舗の家賃も、そこに立つスタッフの人件費も、価格に乗せなくて済みます。
だから、これらは「回線が安いプラン」ではなく「窓口が無いプラン」と考えるのが正確です。
③ 大手が自分で作った安いブランド(サブブランド)
UQモバイルはKDDI、ワイモバイルはソフトバンクが運営しています。こちらは店舗もあります。
安さの出どころは、プラン内容を絞ることと、家族割・光回線とのセット割などの割引条件です。割引が効く人には安く、効かない人にはそれほど安くならない、という形になっています。
MVNOが払っている「接続料」の話
①のMVNOについて、もう少し踏み込みます。「借りている」と言いましたが、当然タダではありません。接続料という料金を大手に払っています。
この接続料は、当事者どうしが勝手に決めていいものではなく、総務省が算定方法を定めて毎年検証しています。公開されている資料も読めます。
総務省の検証資料(2025年5月)には、こう書かれています。
接続料は、2025年度までは各社とも引き続き低減傾向、2026年度は費用配賦見直しの影響もあり一部事業者で上昇するが、2027年度は各社とも再び低減傾向となる見込み
ここ、正直に読むと大事なことが2つ書いてあります。
ひとつは、仕入れ値は下がってきたということ。格安SIMがここ数年で安くなってきた土台には、この流れがあります。
もうひとつは、ずっと下がり続けるとは限らないということです。2026年度は一部で上がる見込みだと国の資料が言っています。「格安SIMは今後もっと安くなる」と決めつけるのは、少し気が早いわけです。
安いと、何が犠牲になっているのか
ここが本題だと思います。安さには理由がある以上、削られている部分もあります。ただし、削られる場所は3種類それぞれで違います。
MVNOで削られるのは「混雑時の速さ」
MVNOは大手から回線の容量を買っています。買った量には上限があるので、みんなが一斉に使う時間帯には影響を受けやすい構造になります。昼休みに遅くなる、という話が出やすいのはこのためです。
逆に言えば、時間帯を選んで使う人や、そもそも自宅のWi-Fiが中心の人には、この弱点はあまり刺さりません。
オンライン専用で削られるのは「窓口」
ahamoなどは回線が大手そのものなので、混雑の構造はMNOと同じです。代わりに、困ったときに店に行けません。チャットや電話で自分で解決する必要があります。
スマホの初期設定を自分でできる人にとっては、ほぼデメリットになりません。逆に、対面で聞きたい人には向きません。
サブブランドで削られるのは「割引が無い人の価格」
UQ・ワイモバイルは店舗もあり回線も大手ですが、割引ありきの価格です。家族で使わない、光回線も別、という人だと、思ったほど安くなりません。
じゃあ、どれを選べばいいのか
私の考え方はシンプルです。何を削れる人かで決めます。
・自分で設定できる/店に行かなくていい → オンライン専用(ahamo・povo・LINEMO)
・データをあまり使わない/昼の速度は気にしない → MVNO(日本通信SIMなど)
・対面サポートが要る/家族や光回線とまとめたい → サブブランド(UQ・ワイモバイル)
安さの数字だけを横に並べても、たぶん決まりません。「自分は何なら我慢できるか」から入ると、選択肢は一気に減ります。
まとめ
・「格安SIM」には3つの型があり、安さの理由が違う
・MVNOは回線を借りている。仕入れ値の接続料は総務省が検証・公表している
・接続料は下がってきたが、2026年度は一部上昇の見込みと国の資料にある
・削られているのは、MVNO=混雑時の速さ/オンライン専用=窓口/サブブランド=割引が無い人の価格
・選び方は「何を我慢できるか」から入るのが早い
参考にした情報(出典)
安さの理由が分かると、こわくなくなります。あとは自分が何を削れるか、それだけです🐳



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