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日本のネットは海の底を通っている|海底ケーブルの豆知識7つ

こんにちは、れおなるど・ゆうです🐳

🎯 この記事の3秒結論

海外のサイトを見るとき、そのデータは衛星ではなく海の底を通っています。日本の国際通信の約99%が海底ケーブル経由。世界では毎年100〜200件の故障が起きていて、原因の6割強は人の活動です。今日から誰かに話せる豆知識としてまとめました。

海外のサイトを開いたとき、データはどこを通って来ていると思いますか。

私は長いこと「たぶん衛星だろう」と思っていました。宇宙にアンテナがあって、そこを経由しているイメージです。

違いました。ほとんど海の底です。しかも、この分野の資料を読むと面白い話がどんどん出てきます。

くじらくん
海の底!?
ぼくの下を通ってるってこと?
れおなるど
そうなんです🐳
しかも約99%がそっちなんですよ。

豆知識1:日本の国際通信の約99%が海底ケーブル

総務省の資料に、はっきりこう書かれています。「我が国の国際通信の約99%が海底ケーブルを経由」。

では衛星はどうなのか。同じ資料に理由が書いてありました。海底ケーブルは衛星に比べて、伝送できる量が1本で衛星1機の約160倍。日米間だと伝わる速さも約5倍だそうです。

量も速さも桁が違うので、主役は海の底、というわけです。

豆知識2:ケーブルは思ったより「浅いところ」に埋まっている

海底ケーブルは、ただ海底に置いてあるわけではありません。海底の下、約1〜3mのところに埋められています(深いところでは最大15m)。

ただし、埋めるのは水深2,000mまで。それより深い場所では、海底にそのまま這わせています。人も船も届かないので、埋める必要がないんですね。

海溝のような深い地形も、ケーブルはそのまま沿って通っています。

豆知識3:深いほど「細く」なる

直感と逆かもしれません。ケーブルは浅い海ほど太いのです。

浅い場所は漁の網や船の錨が当たるので、ポリエチレン樹脂や銅パイプに加えて鉄線でぐるぐる巻きにして守ります。逆に深い場所は誰も来ないので、軽い作りで済みます。

守る相手が「水圧」ではなく「人の活動」だと分かると、腑に落ちる話です。

豆知識4:40〜100kmごとに「増幅器」が沈んでいる

光の信号は、長く進むと弱まります。そこで約40〜100kmごとに中継装置を沈めて、信号を増幅しています。

日米間だけで、この装置が100台以上。しかも水深8,000mの水圧に耐えるよう封止されています。

海の底に、100個以上の精密機械が何十年も沈んで働き続けている。ここは何度読んでも、ちょっとすごいなと思います。

豆知識5:毎年100〜200件、切れている

丈夫に作られていても、事故は起きます。総務省の資料によると、世界で毎年100〜200件程度の障害が発生しています。

原因の内訳がまた意外でした。6割強が人の活動によるもの。漁業活動などが含まれます。残りが自然災害です。

そして日本の周辺(東シナ海・南シナ海)は、地形の特性もあって損壊が集中している海域だと書かれています。世界的に見ても修理の頻度が高いそうです。

豆知識6:修理船が「当番制」で待っている

切れたら誰が直すのか。ここも仕組みができています。

世界の海を6つの保守エリアに分けて、その海域にケーブルを持つ会社どうしが協定を結び、修理船の維持費を共同で負担しています。町内会の共同購入のような形です。

日本が入っているのは横浜ゾーン。日本・中国・韓国の船3隻が担当し、うち2隻が常時待機している体制だと書かれています。

豆知識7:日本の玄関口は2か所に集中している

海底ケーブルが陸に上がる場所を陸揚局と言います。日本発着のケーブルは、房総と志摩に集中しています。

総務省は、この集中と一部の局舎の老朽化を課題として挙げ、陸揚局の分散などを進める方針を示しています。

ついでにひとつ。海底ケーブルを含む有線電気通信設備を壊す行為は、有線電気通信法で5年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金と定められています。海の底にあっても、ちゃんと法律で守られているわけです。

知っておくと、ニュースの見え方が変わります

「海底ケーブルが切断された」というニュースを、たまに見かけるようになりました。

この記事の内容を知っていると、受け取り方が変わります。年に100〜200件は起きていること、原因の多くは漁業などの人の活動であること、修理船が待機していること。そこまで分かっていれば、必要以上に不安にならずに済みます。

同時に、日本の玄関口が2か所に寄っていることも事実です。国が分散を進めようとしている理由も、そこにあります。

まとめ

・日本の国際通信の約99%が海底ケーブル経由
・海底の下約1〜3mに埋設。水深2,000mより深い場所は這わせるだけ
・浅い海ほど太くて頑丈。守る相手は水圧ではなく人の活動
・約40〜100kmごとに中継装置。日米間で100台以上、8,000mの水圧に耐える
・世界で毎年100〜200件の障害。原因の6割強は人の活動
・日本は横浜ゾーンで3隻が担当、2隻が常時待機
・日本の陸揚局は房総と志摩に集中している

参考にした情報(出典)

  • 総務省 総合通信基盤局「国際海底ケーブルを巡る現状と課題」(令和7年11月11日 資料1-2):PDF ※本文の数値はすべてこの資料の記載によります
  • 総務省「令和5年版 情報通信白書」データセンター、海底ケーブルの機能及び安全対策の強化:総務省サイト
  • 有線電気通信法(第13条):e-Gov法令検索

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